【蛍光灯】交換前に確認しよう!型番の見方と意味
- 作成日:2019/07/17
蛍光灯には英数字で型番が記載されています。メーカーが違っても基本的な意味はほぼ共通なので、 交換前に確認しておくと良いでしょう。
型番の見方と意味
蛍光灯には以下のような型番が記載されています。
意味は次のようになります。
各項目を簡単にまとめます。詳しい説明は後述しています。
点灯方式
点灯方式とは蛍光灯の光がつく(点灯する)方法です。
点灯方式は「グロースタータ形・ラピッドスタート形・インバーター形」の3種類があります。 交換するときは同じ種類の点灯方式を選びましょう。
家庭用ならば、グロースタータ形かインバーター形が普通です。 点灯管があればグロースタータ形で、なければインバータ形が使われています。
グロースタータ形
グロースタータ形とは点灯管(グロー球)を使って点灯する点灯方式です。 点灯まで約3秒程かかり、点灯する際に点滅するデメリットがあります。
グロースタータ形は一般的な形状で、価格が安く家庭でも普及していました。 現在は電子点灯管へ移行してきていますが、賃貸アパートやマンションではこれが使われている場合もあります。
蛍光灯の型番には「FL(直管)」や「FCL(丸形)」などと記載されています。
- FL40SEX-D/M-X36
- FCL40SEX-D/M-X36
ラピッドスタート形
ラピッドスタート形とは点灯管が不要な点灯方式です。スイッチを入れて約1,2秒と素早く点灯します。
業務用の大型蛍光灯として普及していましたが、現在はインバーター形が登場したためそちらに置き換わってきています。
蛍光灯の型番には「FLR」などと記載されています。
- FLR40SEX-D/M-X36
インバーター形
インバーター形とは電子制御で点灯する点灯方式です。 こちらも点灯管が不要ですぐに点灯します。 価格は高めですが省電力であり、現在ではよく使われています。
蛍光灯の型番には「FHF」などと記載されています。
- FHF40SEX-D/M-X36
大きさ(管長)
蛍光灯の大きさ(管長)は点灯方式により分別されます。
グロースタータ / ラピッドスタート形
4型から110型まであります。型と長さの関係は以下のようになります。
4型 | 15型 | 20型 | 40型 |
---|---|---|---|
134.5mm | 436mm | 580mm | 1198mm |
蛍光灯の型番には型の数値で記載されます。以下は40型の例です。
- FLR40SEX-D/M-X36
英数字の他にも○○型と直接記載されている場合もあります。
インバーター形
インバーター形の蛍光灯の大きさはHf16型からHf86型まであります。
Hf16型 | Hf32形 | Hf50型 | Hf86型 |
---|---|---|---|
588.5mm | 1198mm | 1498.5mm | 2367mm |
こちらも、型番には型の数値で記載されます。これはHf32型の例です。
- FHF32EX-N-HX-2P
太さ(管径)
蛍光灯の太さ(管径)は「S・SS・H」などがあります。なお、これら以外は無表示となります。
S | SS | H |
---|---|---|
28mm | 32.5mm | 高出力形 |
蛍光灯の型番には以下のように記載されています。
- FLR40SEX-D/M-X36
- FLR40SSEX-D/M-X36
光色
光色とは文字通り光の色です。光源色ともいいますね。 この光の色を数値で示したのを「色温度」といい、色温度が高いほど青味が増し、低いほど赤味が増します。
蛍光灯では「昼光色・昼白色・電球色」などがあります。
光色 | 説明 | 用途 |
---|---|---|
昼光色 | 青白い光色 | オフィス・勉強部屋・書斎など |
昼白色 | 太陽の光に近い自然な光色 | リビング・キッチンなど |
電球色 | オレンジのような光色 | ダイニング・寝室など |
昼光色は物が良く見えるので読み書きする書斎などに向いていますが、目が疲れやすくなることがあります。 明るすぎるのを嫌う人は避けたほうが良いでしょう。
昼白色は明るすぎず暗すぎずの自然な光色です。一般家庭ではよく使われます。
電球色はオレンジに近い落ち着いた暖色なので、リラックスしたい部屋などにお勧めです。 人によってはリビングで使う場合もあります。
それぞれ特徴がありますが、最終的には好みの問題になってくるので、部屋に応じて自分が快適に過ごせる光色を選ぶと良いでしょう。
蛍光灯の型番には「D(昼光色)・N(昼白色)・L(電球色)」などのアルファベットで表記されます。 より美しく見える三波長形はEXがつきます。
- FLR40SD/M-X36
- FLR40SN/M-X36
- FLR40SL/M-X36
- FLR40SEX-D/M-X36
始動補助方式
点灯方式がラピッドスタート形の場合は始動補助方式のタイプが記載されます。 ラピッドスタート形でない場合は記載されず省略されます。
記号 | 始動補助方式 | 用途 |
---|---|---|
M | 内面導電被膜方式 | 一般用 |
A | 外面シリコン方式 | 一般用または高出力用 |
メーカーによってはM-XやM-A、M-Dなどもあります。 一般家庭ではラピッドスタート形はあまりないかと思いますが、 とりあえずこの形の場合は記号が追加されると覚えておけば良いでしょう。
蛍光灯の型番には以下のように記載されます。
- FLR40SD/M36
- FLR40SD/M-X36
- FLR40SD/A36
ワット数
蛍光灯のワット数は消費電力のことであり、消費電力が低いほど電気代が安くなります。 電力会社にもよりますが、目安としては1000Wの電化製品を1時間使用すると約24円かかります。
蛍光灯の型番には以下のようにワット数の数値が記載されます。これは36Wの例です。
- FLR40SD/M-X36
付加機能
蛍光灯に区分や付加機能がある場合は末尾にアルファベットが記載されます。 メーカーにより異なりますが、以下のようなものがあります。
記号 | 意味 |
---|---|
P | 飛散防止膜付 |
PC | 光触媒膜付 |
NU | 退色防止形 |
蛍光灯の型番には以下のように記載されます。
- FLR40SD/M-X36-P
同じ蛍光灯にしたい場合
現在使用している蛍光灯と同じものが欲しい場合はAmazonやヨドバシなどのショッピングサイトで型番を検索すればヒットします。 中には製造中止になっているものもありますが、類似製品があるのでそちらで代用すると良いでしょう。
類似品を探す場合は型番の意味を理解していないと間違えてしまう可能性があるので、上記で紹介した内容を一読すると良いかと思います。
よくわからなければ、型番をメモして家電量販店へ行き店員に聞けば、まず間違えることはありません。