【図解】初心者でもわかる自宅のインターネット接続の仕組み
自宅のインターネット接続環境について図解してみました。 基本的な有線LAN・無線LAN接続環境についてご説明しています。 混同しやすいモデム・ルーター・ホームゲートウェイについてもわかるかと思います。
有線LAN接続の仕組み
まずは有線LAN接続の仕組みについてです。 基本的にインターネットは以下のように接続されています。
これは最も単純で基本的な構成です。 壁からONUという機器を通して、PCに有線LANで接続しています。 ONUは光回線終端装置ともいい、通常は光回線を開通した時に業者からレンタルされます。 有線ケーブルを使ったPC1台に対してインターネット接続をするだけならこの構成でOKです。
しかし、複数のPCを繋げたい場合はルーターという機械が必要になります。 ルーターとは複数のPCをインターネットに接続する時に使う機械です。 ルーターなしの状態だとインターネットに接続できるPCは1台だけですが、 ルーターを使えばたくさんのPCでインターネット接続ができるようになります。
現在ではONUとルータが1つになった「ホームゲートウェイ」と呼ばれるものも多くあります。
ONU同様に、ホームゲートウェイも光回線接続の契約時にレンタルされるのが一般的です。 また、ホームゲートウェイはルータ機能のみのものもあります。その場合はルータの代わりに使用します。
無線LAN接続の仕組み
無線LAN接続ができれば、有線LANケーブルで繋がなくてもコードレスでインターネットに接続できます。 有名なWi-Fi接続も可能になりますね。
準備するものとしては、無線LAN対応のルータを用意する必要があります。 無線LANルータには「無線機能」と「ルータ機能」の2つが備わっています。
ホームゲートウェイを使う場合
ONUとルーターが一体となったホームゲートウェイを使って、無線LAN接続を構築する方法です。 2018年現在はホームゲートウェイを使うことが多いので、 こちらの方が該当者が多いかと思います。
ホームゲートウェイを使った場合、無線LANの接続方法は2つあります。 1つ目は無線LANルーターを使う場合で、 もう1つ目は無線LANカードを使う場合です。
無線LANルーターを使う場合
通信の安定性という観点から、私はこちらの無線LNAルーターを使うほうをお勧めしています。 ホームゲートウェイに無線LANルータを以下のようにつなげて無線環境を構築します。
こちらも無線LANルータを自分で用意して、ホームゲートウェイにつなげます。 ホームゲートウェイににはルーター機能が内蔵されているので、新しく用意する無線LANルーターは 「無線機能」のみ有効にします。
無線LANカードを使う場合
ホームゲートウェイに無線LNAカードを差し込んで無線接続を構築する方法です。 無線LANカードは光回線接続をした業者からレンタルするか、自分で購入して用意します。
無線LANカードを長く使う場合はレンタルだと割高になる可能性があるので、 使用予定期間と料金をよく確認すると良いでしょう。
ONUと無線LANルーターを使う場合
ホームゲートウェイを使わない場合、 つまり「ONUとルーターが別々の場合」の無線LAN接続方法です。 無線LANルーターを使い、以下のように接続します。
ホームゲートウェイの場合と異なり、無線LANルータは「ルータ機能」と「無線機能」の両方をONにして使用します。
モデムとONUの違い
「インターネット接続をするにはモデムが必要」と聞いたことがある方は多いと思います。 モデムはADSL回線でインターネット接続をする時に使われる機械です。
使い方はONUと似たようなもので、壁とルーターの間に設置していました。
一昔前ではインターネット接続はADSL回線が主流でしたが、 今ではより速度の速い光回線が主流です。 そのため、モデムを使う機会は減り、かわりにONUを使うことが多くなってきました。
つまり、ADSL回線ではモデムを使い、光回線ではONUを使うといった感じですね。
インターネット接続方法は多種多様
ここまでインターネット接続環境についてご説明してきましたが、 契約する光回線業者によって、細部は異なる場合があります。
特に今ではNTT東日本、西日本だけでなく、光コラボというサービスで他の会社から 光回線を契約するパターンも増えてきています。
よって、ここで説明したことはあくまで「基本的な仕組み」であり、 必ずしもこうなるとは限らないことをご認識ください。