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【就職活動】フレックスタイム制とは?通勤ラッシュを回避してのんびり出社

  • 作成日:2018/05/21

勤務形態の1つにフレックスタイム制という制度があるのをご存知ですか? この制度を利用することで勤務時間を自分好みに変更できるので、非常におすすめの制度です。

【就職活動】フレックスタイム制とは?通勤ラッシュを回避してのんびり出社

フレックスタイム制とは

フレックスタイム制とは出勤と退勤の時間を自由に決められる制度のことです。 通常は9時から17時30分など、勤務時間は会社が決めています。

しかし、フレックスタイム制を利用することで勤務時間を10時から18時30分にするなど、 出勤と退勤の時間をずらすことができるのです。

完全フレックスタイム制との違い

普通のフレックスタイム制は「出勤時間は任せるけど何時までには出勤してね」という最低限の出勤時間が設けられています。

一方で、完全フレックスタイム制の場合はその制限がありません。完全に労働者の自由なのです。 就活で完全フレックスタイム制を採用している企業ばかりを狙うと数が絞られてしまうので、 フレックスタイム制で大丈夫か柔軟に考慮すると良いでしょう。

補足

出勤して勤務しなければいけない時間帯をコアタイムといい、 自由に出勤・退勤できる時間帯をフレキシブルタイムといいます。

労働基準法で定められた制度

フレックスタイム制は個々の会社が勝手に決めた制度ではなく、 労働基準法(第32条の3)で定められている正式な制度です。

1980年代後半から導入され、今では多くの企業が 採用している制度です。平成27年度の情報では、大手企業の20%近くが採用しています。

メリット

フレックスタイム制のメリットは以下の通りです。

通勤ラッシュを避けられる

最も大きなメリットは通勤時間のピークを避けられることだと思います。 新入社員だと一人暮らしを始める方も多いと思いますが、 電車を使わない人はほとんどいませんよね。

通勤で体力をほぼ使い切った。という人もいるほど、満員電車は苦痛以外の何物でもありません。 座ることができればその時間を睡眠や読書などにあてられますが、混雑した電車内ではそれも難しいでしょう。

電車内の混雑

また、通勤ラッシュ時では乗車する人の多さから10分前後の遅延は当たり前の路線もあります。 その遅延分を考慮して早めに出勤するくらいなら、フレックスタイム制で出勤ピークを避けることで 遅延で無駄に伸びる乗車時間を短縮することができるのです。

ただでさえ満員電車で嫌なのに、遅延で乗車時間が伸びるなんて無駄を通り越して地獄ですよね。 基本的には、通勤時間を1時間遅らせるだけで乗車率が一変します。

通勤ラッシュのピーク

9時始業が一般的なので、大体7時から9時が混雑する時間帯と言われています。特に8時前後は通勤ラッシュのピークと言える時間帯で、 非常に混んでいることが予想されます。

また、満員電車では押した押されたで言い合いの喧嘩になっているケースも少なくありません。 電車のアナウンスで「お客様同士のトラブルで~」と聞いたことがあるかと思いますが、 これも電車遅延の原因となります。

あと意外かもしれませんが、冬場の満員電車は暑さの地獄です。 人口密度の多さと厚着、電車内の暖房が合わさって夏より暑いこともあります。

データで見る満員電車

満員電車が嫌なんて個人の主観では?と思うかもしれませんが、こちらのデータを見てください。

カテゴリーの削除

こちらは2016年10月に発表されたアンケート結果です。 東京都内と大阪府内で通勤や通学をしている2000人が対象となっています。

約95%の人が何かしらのストレスを感じると回答しています。では何のストレスかというと、ストレスに感じることベスト3は以下です。

ストレスの理由

複数の回答ができるので合計は100%を超えますが、46%を超える人が満員電車がストレスだと感じています。 しかも第2の出口で動かない客というのは、混んでいなければ回避できることなので、 これも満員電車ゆえの理由でしょう。

少し強引かもしれませんが、座った人の隣というケースを除けば、においも密集していると感じるストレスかもしれませんね。

子ども・両親の世話などができる

就活中の学生はまだピンとこないかもしれませんが、将来的に結婚して子どもができるとその支度で時間をとられます。 夫婦で共働きならなおのことです。

そんなとき、フレックスタイム制があれば子どもに合わせて朝の時間を過ごすことができるのもメリットの1つです。 中学・高校など大きくなってくれば自分で支度できますが、小さい頃はまだ支度ができませんし、 なるべく子どもとの時間を多くとりたいですよね。

子どもと親

最近では育児は女性だけでなく男性がやることも多いので、 育メンになるためにも、朝の子どもとの触れ合いは大事にしたいものです。

両親の世話についても同様です。将来的にお世話が必要になった時、 出勤時間に融通が利くフレックスタイム制は非常に助かります。

親の世話

今は大丈夫でも、万が一のときに融通が利くと安心感がありますね。

デメリット

フレックスタイム制のデメリットは以下の通りです。

退社時間が遅くなる

最終的な勤務時間は変わらないので、出社が遅ければその分どこかで調整しなければいけません。 その日のうちにプラスマイナスゼロにしたい場合は退社時間を遅くするしかないので、 帰る時間が遅くなります。

退社時間が遅い

逆に月単位でプラスマイナスゼロにしたい場合は、別の日に早めに出社するなどすれば 帰宅時間が遅くなることはありません。

ただ、帰りの時間を遅らせれば今度は帰宅ラッシュを避けられるので、悪いことばかりではないと思います。 むしろこれがメリットになると考える人もいるでしょう。

時間にルーズになりがち

時間の指定がない分、時間にルーズになりがちなこともデメリットの一つです。

実はフレックスタイム制を導入したけど途中で廃止している企業がけっこうあります。 その理由の一つに「時間にルーズな社員が続出する」というったことが挙げられています。

会社からの決まりがない分、時間を自己管理できる能力が求められます。

周囲の印象が悪くなることがある

フレックスタイムを利用している職場環境にもよりますが、周りがきちんと9時に来ているのに一人だけ10時に出社するのは 周りからの印象がよく見えない場合があります。

印象が悪い

別に違反をしているわけではないので咎められることはないと思いますが、 人間はそれほど寛大な心を持っている人ばかりではありません。

周囲の理解がない職場の場合はフレックスタイム制が認められていても利用しずらいため、 就職活動では利用状況を聞いてみると良いかもしれませんね。

突然廃止されることがある

現在フレックスタイム制を導入している企業でも、途中で廃止することがあります。

有名なところでは総合商社の伊藤忠が廃止したことで話題になりました。 「時間にルーズな社員がでてしまうから」とのことです。

途中廃止については見えにくいことなので、就活の質問でも人事が把握していないこともあるでしょう。 とりあえずそのようなリスクもあるという認識を持っておくと良いですね。

ただ、現在フレックスタイム制をとっていない企業がフレックスタイム制を導入する確率よりかは低いかと思うので、 フレックスタイム制を狙っている就活生は現在どうなっているかを見て考えると良いでしょう。

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