【インプラント】アバットメントとは?材料の種類まとめ
- 作成日:2018/07/16
- 更新日:2018/07/26
インプラントのアバットメントについてまとめました。
アバットメントとは
インプラント治療には「インプラント・アバットメント・上部の歯(人口歯)」という3つの部品があります。
アバットメントとはインプラントと人口歯を繋ぐ役目がある部品です。 メーカーが製作する既製品のものとオーダーメイドのものがあります。
オーダーメイドは審美性が気になる前歯などに使う場合や、 骨の条件が悪く既製品のものでは対応できないときに使います。
オーダーメイドだと費用は高くなりますが、既製品のもので対応できる場合は少ないようなので、 必然的にオーダーメイドとなる可能性が高いです。
アバットメントは連結するだけでなく、噛んだ時の衝撃を受けるクッションの役割や、噛み合わせに関係してくる部品です。
材料の種類
アバットメントの材料にはチタンやジルコニアが使われます。
チタン
一般的にアバットメントに使われている材料です。 チタンは金属の1種ですが、身体との相性が良いので金属アレルギーがでにくく、耐久性が高いのが特徴です。
デメリットとしては金属部分が見えることがあるので審美性に劣ることです。
ジルコニア
ジルコニアという単語は聞きなれないかもしれませんが、別の言い方でいうと「人工ダイヤモンド」です。 金属を使用しないのでアレルギーの心配がないのと、審美性が良いのが特徴です。 強度は金属と同格です。
チタンよりも汚れ・細菌がつきにくいので衛生的に良いとされています。 また、強度が高く長期的に安定するようです。
デメリットとしては、ジルコニアは歯よりも固いの材料なので周囲の歯を痛めたり傷つける可能性があることです。 また、チタンと比較して費用が高い傾向にあります。
まとめ
インプラントと一体型になっている1ピースタイプのインプラントを使う場合は材料を指定できないかもしれませんが、 アバットメントとインプラントが分かれている2ピースタイプのインプラントではアバットメントの材料を指定できることがあります。
最近では金属からジルコニア(ジルコニア・アバットメント)へシフトしていっているようです。
元の歯の見た目にしたいのならば材料はジルコニアが良いのですが、全てジルコニアにすると費用がチタンより高額になってしまいます。
よって、前歯など良く見える歯はジルコニアを使い、奥歯はチタンにするなど使い分けると費用を抑えられます。
また、歯ぎしりや強く噛む癖がある方はジルコニアだと他の歯がかけたり割れたりする可能性があるので、 そのような心配がある場合はチタンが良いでしょう。